スペイン語ヴォイストレーニングセッション「Interpretar con la voz(声を使って演じるために)」開催報告

スペイン語ヴォイストレーニングセッション「Interpretar con la voz(声を使って演じるために)」実施報告

 去る9月5日(土)午前9時より通訳者を対象にベギリスタイン・ガブリエル氏によるスペイン語のヴォイストレーニングのセッションを実施しました。

 東京や埼玉の大学でスペイン語を教えるほか、長年にわたりNHKテレビやラジオのスペイン語講座に出演経験があるガブリエル先生は、スペイン語での発声の仕方について、強弱やイントネーション、間の取り方など、声で演じ、相手にメッセージを届け、感情を伝える方法について実践的な講義を進められました。

 姿勢と呼吸法が重要であることを皮切りに、人前で話すことと普段の会話における声の違

い、できるだけ自然な声を使うと疲れないことなどが、参加者の有志の発話の改善点を具体的に指摘しながら、解説がなされました。また、唇や舌などの筋肉や機能の基本練習から早口言葉を用いた二重母音の練習や、間違いやすい点として疑問詞を含む疑問文の文末イントネーションの上昇なども指摘されました。最後に朗読において地の文と主人公の文の違いを声色で分ける工夫なども伝授し、一時間があっという間に過ぎてしまいました。感想として、もっと練習しなければならないという内省やさらに深く学びたいという向学心あふれたものが主に寄せられました。そして、ガブリエル先生のいいお声をもう少し楽しんでいたかったという人もいて、名残の惜しいものとなりました。

 スペイン語通訳者にとって声をいかに使うかは重要な課題であり、専門家に指導していただく貴重な機会となりました。(T.A.)

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